四年に一度のサッカーワールドカップ。私は日本代表を応援していました。しかし、日本は、ブラジルカップでの三試合一度も勝てずに、無残に終わってしまいました。やはり日本人として、日本が負けると悔しいものです。
　私達は普段、自分が日本人だとは特別に意識せずに暮らしていますが、このようなイベントがあると日本人である事を強く意識します。たまに国会中継を目にしても、自分とは関係のない遠い世界のことに思えてしまいます。日本国民であると言っても、自分が日本という国に参加しているという意識を持つことはなかなかありません。サッカーを応援するように、自分が日本のために何かをしている実感を持って何かをする事は少ないです。しかし、本当に私達が日本の役立つ機会はないのでしょうか。
　私達にはまだ選挙権もないし、仕事をして社会に貢献する事もありません。未成年で、学生という立場で、社会のために何かできる事はないのでしょうか。私は、今回税金について調べて見て、税金を納める事こそが私達が暮らしている日本に自分が参加できる方法なのだと思いました。税金を支払う事は国民みんなの義務であり、納税は国民全員の仕事です。私達一人一人から少しずつ集められた税金が、国を動かし、支える力となるのです。そして、支払われた税金は、さまざまな形で私達に返ってきます。国民が税金によって国を支え、国も税金によって私達の生活を支えている。税金は日本の社会や私達の生活の土台となり、日本を作る力になっているのだと思います。
　私達が払う事のできる税金は、消費税だけです。支払うお金も、親が働いて作ったお金です。今、私達にできる事は、税金によって作られた学校で学ぶ事です。私達が学校で友達としゃべり、ただ遊ぶだけでは、せっかくの学校が無駄になってしまいます。
　サッカーでいえば、私達はまだまだ試合に出る事はない控えの選手です。日本代表として最前線で戦っているのは、私達の親など、大人の世代の人達です。しかし、私達も日本と言うチームの一員である事に変わりはありません。自分達も日本を作っているメンバーなのだと言う自覚を持ってゆきたいと思います。
　いつか自分達がこの国を支えてゆくときのために、社会の事や税金について、認識を深めていかなければならないと思います。