私たち家族は税金によって助けられました。2019年10月12日に上陸した台風19号によって、私の家の近くを流れている石田川が氾濫し、私が住んでいる地域は浸水被害を受け、私の家も床上浸水の被害を受けました。両親の車は水没。1階にある運べるものは2階に避難させましたが、家具や家電、沢山のものが水浸しになってしまい、私は家の中にどんどん水が入ってくる恐怖と物がびしょびしょにぬれるショックで絶望的な気持ちになりました。途方に暮れる中、次の日には1階の家具を全部外に出し、掃除をしてなんとか住める状態にしました。 2階はものがいっぱいになってしまったのでしばらくの間は1階で寝袋での生活をしていました。
　その出来事から2か月後、家を直すために市から住む場所を提供され、私たちは近くの市営住宅に引っ越すことができました。本当なら家賃を払うところですが、無料で住むことができました。また市や県からは再興を目的としたお見舞い金が支給されました。これらすべては税金から賄われているそうです。元の生活に戻すためにはいろいろな費用が掛かり、とても助かりました。この出来事があるまでは、税金のことはあまり考えたことがありませんでした。税金に種類があったことも知らなかったし、興味もありませんでした。恥ずかしいことに消費税すらあまり理解していませんでした。しかし、この被害をきっかけにして税金の大切さを知り、税金について知ろうとする意識が生まれました。
　最近は、台風や大雨の異常気象の影響で日本全国に被害が多く、家の中に水が入ったり、家全体が流されたり、道路が壊れたり、雨による被害のニュースをよく見ます。そのたびに、私と同じ思いをしている方々がいると思うと、心がとても痛みます。それと同時にみんなが納めた税金が被害にあった皆さんの助けになっていることであろうとも思います。
　 私は、浸水被害を受けなければ税金の大切さを感じることができませんでした。この機会を大切に思い、もっと税金について学び、どんなことに使われているのかの興味をもち、知りたいと思いました。また、自分自身も将来しっかり税金を納めていこうと思います。市も県も国も本当に必要だと思うところに税金を使ってほしいし、みんなから預かった税金を大切に使ってほしいと思います。
　最近では、給付金の誤入金や虚偽申請による不正受給のニュースがありました。正しいところに正しく支給されるようになればもっとよりよくなると思います。
　みんなが一生懸命納めている税金がみんなのために使われることを願っています。