私は、今まで税金についてあまり考えたことがありませんでした。父や母が税金について愚痴を言っているのを聞いたり、お買い物や食事の時に納める消費税が嫌だなって思ったり、消費税の軽減税率についてニュースで説明しているのを観たくらいであり、あまり身近に感じた事は無いからです。しかし、私は夏休みに、3回目の新型コロナウイルスワクチンを接種しに行った際に、ふと疑問が湧きました。私がワクチンを接種した所は、大型の接種会場であり、 医療関係者、駐車場の案内、会場案内をしてくれる人など沢山の方が働いており、ワクチン以外に沢山お金が掛かっているな、費用はどうしているのかな？と思ったのです。母に「ワクチンを打つお金は誰が払うの？」と聞くと「無料だよ。税金が使われているんだよ。」と教えてもらったのです。
　税金の使われ方が分かったと共に、身近に感じた税金について知りたいと感じ、 調べてみました。調べると、新型コロナウイルスの検査、入院費、特別定額給付金、 GOTOトラベルキャンペーンなどに税金が使われていました。身近なところでは学校の教室のアルコールや、非接触型の検温器等にも使われています。これらの支払いは、日本の歳出のうち、新型コロナ対策予備費として予算が計上されていました。感染者が増えると、予算を超えてしまう可能性もあります。私達の家計から支払う事なく、税金から支払いをしてくれるのはありがたい事だと私は思いました。でも、今後新型コロナ対策予備費が増加した分、増税があるのかな、困ってしまうな、とも考えてしまいました。早く、新型コロナウイルス感染者が減り、新型コロナ対策予備費が減ればいいなと思います。
　税金は、新型コロナウイルス対策などの医療費や、福祉、教育、警察、公的サービス、防衛など多岐に渡って使われています。健康で平和な市民生活を送るにあたり、納税をしなければいけないと強く思いました。今まで、私の一番身近な納税である消費税を払う時に、「一割も多く払わなければならないなんて嫌だな」と不満に感じていました。納税をするメリットと必要性を感じていなかったからです。しかし、今回新型コロナウイルスの対策費用について考えた時、そして税金について考えた時、日本国民がみんなでお金を出し合って納税をすることで日本国民が困難な時を支え、日本の暮らしを豊かにしているという事を学べました。
　納税は日本国憲法で謳われている国民の義務です。国民の義務といわれると私は窮屈に感じてしまいます。しかし今回のように新型コロナウイルスで日本国民が大変になった時、納税の大切さが実感できました。私が社会人になった時、しっかり納税したいと思います。