今年、私は修学旅行で大阪・関西万博へ行きました。色々なパビリオンを訪れた中で特に印象に残ったのは、オーストラリア館でした。オーストラリアの大自然をテーマにしたパビリオンで会場全体が森や海の映像に包まれており、本当にオーストラリアに来たような気分になれました。他のパビリオンも体験して、世界中から集まるその国ならではの魅力や世界の最新技術にたくさん触れることができました。
　しかし、ふと考えると、これほど大規模な万博を行うためにはどれほどの費用がかかっているのだろう、と疑問に思いました。会場を一から建設し、交通の整備、会場の警備や運営することは本当に多くの人々の協力と大きなお金が必要です。実はそのお金の一部は、私たち国民が納めている「税金」によって賄われているということを知りました。
　税金と聞くと、私たちは消費税などから納めており、医療や福祉、道路の整備などの公的サービスに使われているというイメージがありました。ですが、実際には万博のような大きな国際的イベントも税金によって支えられ、成り立っていると知ると、税の重要さをより感じました。
　また、万博は未来の社会について考えるきっかけになりました。会場の至るところでSDGsにつながる取り組みが行われ、展示でもSDGsに関係していることが多く紹介されていました。そして、地球温暖化やエネルギー問題など、私たちがこれから向き合っていくべき課題が強調されていました。これらの課題を解決するためにも、税金は欠かせません。研究や新しい開発に税金が活用されることで、よりよい社会がつくられていくと思います。
　私自身も将来、今よりもっと多くの税を納める立場になります。ですが、そのときに「税は取られるもの」ではなく、「未来を支えるもの」だと考えたいです。万博で見た、未来の世界の姿は私たちひとりひとりが税をしっかり納めていくことで実現に近づいていくと思います。修学旅行での経験を通して、税の大切さを改めて学ぶことができました。これからも税について学び、無駄なく有効に使われるよう関心を持っていきたいと思います。そして、未来を担っていく一員として、より良い社会づくりにたくさん貢献していきたいです。